こどもって、学校の準備や宿題など、あなたが「やってほしい!」と思っていることを、なかなか自分からやらないものですよね。
なかなか自分からやろうとしないので、ついつい小言をいってしまい、「今やろうと思ったのに!」と反論されてケンカに発展・・・そんな毎日ではありませんか?
「なにもいわないで、自分で何でもできる子になったら助かるのにな…」と思っている、そこのあなた!「モンテッソーリ教育」の理論を学んで実践すれば、自分からなんでもできる子に育てることができるんです。
今回は、そんなこどもに育てるための10の心がけをご紹介します。
簡単なことばかりですので、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。
Contents
モンテッソーリ教育とは
藤井聡太棋士や、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグなどの有名人が受けていたとして、有名になった「モンテッソーリ教育」。
このモンテッソーリ教育とはシンプルにいうと「こどもの持つ力を大きく引き出す」という教育法です。
こどもは自分の力で成長していこうという生命力を秘めています。適切な時期に適切な環境を用意することで、こども自身が自分の力で成長することができるのです。
実際にモンテッソーリ教育を受けたこどもはどのような人間に育つのでしょうか。
- 礼儀正しい
- 段取力がある
- 何事も計画を立てて順序を踏み、しっかり行動できる
- 先を見通す力がある
- 状況を読み取る力がある
- 臨機応変に対応できる
- 道徳性が高い
- 順序立てて考えることができる
これらはモンテッソーリ教育を受けたこどもたちに共通する特徴といわれています。
こんなふうに育ってくれたら、将来がとても楽しみになりますよね!
実際にモンテッソーリ教育を受ける場合、『教具』というものがあり、それをこどもたちが「やりたい!」と意欲をもってとりくむことを「お仕事」と呼びます。
自分でやりたいことを、自分の納得がいくまでくりかえし、集中して遊びながら学びます。これを毎日続けます。親や先生は上から教えるのではなく、同じ立場に立ってこどもを見守りサポートする役目を果たすことになります。
しかし、自宅では『教具』を用意するのはなかなか難しいですよね。その場合は、お皿を洗ったり、掃除をしたり、こどもに身近な活動も「お仕事」になります。
大切にしたいのは「こどもが興味をもって、やりたい!」と思える意欲なのです。
親が心がける10のこと
教具以外にも、大切なことがあります。
それは、こどもに接する親の心がけ。
こどもが自分でできるようになるために、あなたのこどもへの接し方を少し意識してみませんか。
(1)結果より過程を大切にしよう
大人はつい結果を求めてしまいます。例えば、洗濯する場合も大人は汚れを落とすことを目的としますが、こどもはせっけんの泡や水の感覚を楽しむほうが優先。どんな手触りなのかなど体験することで学びを得ています。
そのプロセスを楽しみ、自分の経験として「できた」を実感することが自信につながります。あなたは、このプロセスを見守るように心がけましょう。
(2)共感するこころを忘れずに
こどもが泣いていたら、まず「そうだね」という共感する気持ちを伝えてください。決して先回りして、結論を述べたりしてはいけません。こどもに寄り添うことで、ママはわかってくれているという安心感が自分を信じる気持ちにつながるのです。
(3)失敗を受け入れよう
失敗はわるいことではありません。失敗から人は学び、成長するのです。
失敗しないように親が先回りしたり、失敗を怒ってしまうと、間違えながらすこしずつ成長しているこどもは、どんどん失敗できなくなってしまいます。
ぜひ「失敗してもいい!」という気持ちでいましょう。
(4)こどもはあなたとちがう、ひとりの人間
こどもは親の所有物ではありません。
こどもにも個性があり、世界があります。これを認めて尊重することが大切です。あなたの価値観をおしつけすぎないように、気をつけましょう。
(5)できたことを認よう
ほめて育てるのはとてもよいのです。しかし過剰にほめすぎてしまうと、あなたを喜ばせようという気持ちが強くなってしまい、こども自身のためではなくママのために頑張ろうとなってしまいます。
モンテッソーリ教育では、「できている事実を伝える」を大事にしています。
(例)絵が上手にかけたときのほめ方
〇 色がカラフルだね。
〇 たくさん木が描けたね。
× すごい。
× きれいだね。
× 素晴らしいね。
抽象的なことばではなく、こどもができている事実を伝えるだけで、十分伝わるのです。
(6)泣いても焦らない
こどもが泣いているとつい、泣き止ませようとしています。理由も聞かずに「泣かないの!」といってしまうこともあるのではないでしょうか。
こどもが泣くことは、かならずしも悪いことではありません。
泣き止ませることを目的とせず、
「なぜ泣いているのか」
「どうしたら自分で解決できるのか」
などをよく見て、その答えをさがし、原因を取りのぞいてあげてください。
(7)放任にならない
泣いているこどもを放っておくと、放任のようにとらえられてしまいそうですが、ほったらかしにするわけではありません。
ひどく泣いているときは、こどもが落ち着くまで待つことも大事なことです。
「おはなしができるようになったら、泣き終わるまで待つね」
「涙が止まったら、おはなししてね。」
など声をかけて、見守りましょう。
(8)ほかのこどもと比べない
同じ年齢のこどもや、兄弟など、ついついほかのこどもと比べがちですが、これもNGです。ちがう人間なので、それぞれ違う面があるのは当然のこと。それは個性です。
ありのままのあなたのこどもを認めましょう。
(9)どんな風に育ってほしいか話し合おう
親が違う教育方針ですと、こどもが混乱してしまいます。
ママとパパで、どんなこどもの育ってほしいのか、話し合っておきましょう。
(10)こどもと一緒にあなたも成長しよう
「親としてしっかりしなきゃ」と思いがちですが、あなたもこどもが生まれてからはじめて親になったのです。こどもが成長すると同時に、あなたも親になる勉強をしています。
こどもの成長とともに、あなたも成長していきましょう。
モンテッソーリのおすすめ本
より深くモンテッソーリ教育を知りたいなら、こちらの本をご紹介します。
自分でできる子に育てるためのヒントが盛りだくさん。
ぜひあなたの家でも実践して、こどもの変化を感じてみてくださいね。
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