夏休みの宿題や、部屋のかたづけなど、こどもが自分から進んでやってくれたらどんなにいいだろう…と思いますよね。
今回は、そんなこどものやる気スイッチをおしてくれる、かんたんだけど効果てきめんな魔法のことば8選をご紹介します。
あなたが会話の中で、この魔法のことばを意識すれば、きっとこどもは自分に自信をもって、なにごとにもやる気になるはずです。
ぜひ積極的につかってみてくださいね。
Contents
魔法のことば8選
1.「どうしたの?」
なにかあったときに、ちゃんと気づいてくれる人が身近にいるというのは、こどもにとって大きな安心となります。こどもはいつも自分のことをわかってほしいと願っています。それをしっかりと受け取って「どうしたの?」と声かけすることは、いつでもあなたを見守っているよというメッセージになります。
ママはわかってくれているとわかれば、どんなことにも挑戦できる勇気がわいてきます。
悲しそうなときだけでなく、嬉しそうなときもぜひ「どうしたの?」と聞いてみてください。
2.「どうしたい?」
こども自身に選択させる魔法のことばです。わたしたちは、服選びから食べるものまで、無数にある選択肢から、たったひとつのことを毎日選んでいます。つい親がやってしまう「これにしなさい」という決めつけ、これがなにも判断できないこどもを作ってしまいます。
「どうしたい?」と聞いてこどもに選ばせることで、自分の意志で選んだのだからと、納得できるようになるのです。
3.「どうして?」
こどもが水をこぼしたり、クレヨンで壁に落書きしてしまったり…「なんてことしたの!」と怒鳴りたくなることもたくさんあります。でもそんなとき使いたいことばは「どうして?」です。ただ、決して問い詰めるいいかたをしてはいけません。どうしてそんなことをしたのか、ただ知りたい、という気持ちで聞きましょう。
自分の気持ちを親が聞いてくれたということで、信頼感につながります。そのうえでしていけないということを伝えましょう。
4.「わかるよ。」
こどもはまだ自分の気持ちを、うまくことばで表現できません。本人もことばがスッとでてこないことに、少しイライラしているときに、親にいきなり叱られたら、なにもいえなくなってしまいますよね。
そうなると、こどもの心には「いきなり叱られた」「話を聞いてくれない」という気持ちしか残りません。そんなときに役立つ「わかるよ。」ということば。こどものいい分をしっかり聞きだし、こどもが自分でうまくいえるように導くことができます。
そして、自分の話を聞いてくれる、わかってくれるという安心感が、さらにこどもに自信をもたせることにもなります。
5.「そうだね。」
こどもがコップをひっくり返したとき、つい「何やってるの!」と叱ってしまうママがほとんどでは? このことばは、こどもがあえてやっているとき以外はつかうのはNGです。失敗を恐れてしまい、なにも挑戦できなくなってしまいます。
できれば、未然に防げるように、コップの置き場をあなたが指摘しましょう。それでもこぼれてしまったときは、一緒にふいてあげてください。そのうえで「この場所においたからこぼれちゃったね」と指摘するか「なぜ倒れたとおもう?」とこどもに考えさせて、答えを導き出してください。
そして答えがでたら「そうだね。」と肯定して認めてあげるのです。
やってほしくないことばかりやるのがこどもというものです。それに対して「ダメ!」など否定のことばを使うのではなく、できるだけ「そうだね。」と肯定の言葉で受け入れましょう。
そのうえで「ただ、やってしまったことは間違いである」ということは、必ず伝えてください。
6.「すごい!」
しっかりした大人に育ってほしいと思い、つい厳しく育ててしまう親も多くいます。その結果「もっとできるはず!」とか「ここで満足しちゃだめ!」と、こどもを否定する親になってしまうのです。
しかし、あなたがまずしなければならないのは、こどものすべてを受け入れ、肯定すること。あなたに肯定されたこどもは、自ら努力を重ねるようになり、新しいことにも挑戦しようという気持ちが生まれます。しかし否定されたこどもは、これ以上否定されること避けたくて、失敗を恐れ挑戦をしなくなるのです。
ただ、ひとつ注意したいのは、この「すごい!」ということばは、結果に対しては使わないでください。サッカーでゴールを決めたのがすごいことではありません。そのために毎日頑張って練習したことがすごいことなのです。結果より、過程をほめることが重要なポイントです。
7.「ありがとう」と「ごめんなさい」
なにかしてもらったら「ありがとう」。悪いことをしてしまったら「ごめんなさい」。このふたつのことばがすっといえれば、人間関係をスムーズさせてくれます。もちろんしつけとして、こころがけている親も多いでしょう。
しかし、あなたはどうでしょうか? 素直にいえていますか? とくにこどもに対して「ありがとう」「ごめんなさい」をいえない親も多いようです。親もまちがうことはあります。そういう場合は素直に「ごめんなさい」という姿勢を見せることで、「ありがとう」「ごめんなさい」が、こどものこころにしっかりと根づくのです。
8.「きっと大丈夫」
ママはあなたを信じているよ、というメッセージを伝えます。こどものことを全面的に信用してあげてください。そうすることで、こどもは自分に自信をもてるのです。「自分ならきっとできる!」という自信をもって、次に進むことができます。
男女別の「やる気スイッチワード」
実は、男女の脳のちがいによって、よりこころに響くいいかたがあります。
【女の子の場合】
「過程」→「一生けんめい頑張ったから、きれいになったね。」
「ていねいさ」→「ていねいにやったから、きれいになったね。」
「一緒」→「一緒に手伝ってくれたから、きれいになったね。」
「過程」や、「ていねいさ」、「一緒(共有)」などに焦点をあててほめることで、承認欲求が満たされるようです。
【男の子の場合】
「結果」→「すごくピカピカになった。」
「速さ」→「こんなに早く、きれいになった。」
「個人の能力」→「あなたにお願いしたから、きれいになった。」
「結果」や、「速さ」「個人の能力」に焦点をあててほめることで、承認欲求がみたされるようです。
多少の個人差はありますが、このように男女の脳の違いも意識しながら会話すると、より心に響くことばを伝えることができるのではないでしょうか。
おわりに
紹介したのは、どれもかんたんなことばばかりです。しかし、実際にその場面に出くわしたときに、さっと言えるかどうかは、難しいのではないでしょうか。
あなたがこの魔法のことばを意識して会話をしていくことで、こどもは自分に自信をもち、さらに新しいことに挑戦しようという気持ちが生まれます。そして何事も自分から進んでやるこどものなるはずです。
そして、その姿を頼もしく思える日は、近い将来かならずやってくることでしょう。
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