はじめてのこどものお年玉、どうやって管理していますか?
「親にぜんぶ預ける」「こどもにすべておまかせ」など、ご家庭によってさまざな方法をとっていることでしょう。
未就学児はまだお金についてよく理解していないので、親が管理してもよいかもしれません。しかし小学生になると欲しいものができてきたり、算数を習って自分ひとりで買い物できるようになってきます。そうなると、お年玉をすべて親が管理するのは難しくなってきますね。
これは逆に【お金の教育】をするチャンス到来だと気づきましょう♪
こどもに、将来かしこくお金を使う人間になってほしいと思うなら、ぜひ今年のお年玉から【お金の教育】をはじめてみませんか?
Contents
お年玉は『お金の教育』の絶好のチャンス
こどもに大金を持たせたくないと思う親御さんも多いのではないでしょうか。実際、今100万円をポンと渡されたら、大人の私達でもびっくりしてどう使おうか迷ってしまいますよね。
まずは、こどもの頃から「大金」に慣れておくことが大切なんです。
こどものとっての「大金」といっても、
- 未就学児→500円程度
- 小学低学年→1,000~5,000円
- 小学高学年→5,000~10,000円
せいぜいこのくらいではないでしょうか。
こどものとっては「大金」ですが、わたしたちから見ると日常的につかう金額です。万が一使いかたを失敗しても、大きな痛手になることなく次に生かせる経験になるはず。
そうなんです!
そのために、小さい頃に失敗させておくことが重要です。
ここで大事なのは「無駄づかいさせないこと」ではなく、「自分自身でどう使うか考えること」。
それが【お金の教育】です。
親はしっかりフォローしながら、ぜひこどものお金の使い方を見守ってあげましょう。
大人が守るべき、大切なルール
すでにお金の使いかたをわかっているあなたは、ついこどもの使いかたに口をだしたくなるでしょう。
こどもが『お金の勉強』をするために、おとなであるあなたが守らなければいけないルールがあります。
- 干渉しすぎない
- お金の使いかたは、こどもが決める
- 困っているときだけ、助ける
- 何に使っているかは、しっかりチェックしておく
これらのルールはかならず守りましょう。
あまり干渉しすぎると、自分の考えを尊重せず否定ばかりしてくる親に不信感を持ってしまい、親子の信頼関係もゆらぐことにもなりかねません。ここはじっと我慢しつつ、見守る姿勢を貫いてくださいね。
【実践!】お年玉は3つの袋に分けて管理しよう
では実際にお年玉はどのように管理したらよいのでしょうか。
ここで大切になるのが「3つの袋」です。
この3つの袋にこどもがもらったお年玉を分けてみます。一番最初はこどもと一緒にどの袋にいくら入れるか、割合を一緒に考えてあげましょう。次からは、割合もこどもが決めてみるとさらにいいお金の教育になります。
1.お財布
「こどもが買いたいものをいつでも買えるお金」
ここでは、日々のお菓子やおもちゃなど、こども自身が買いたいと思った時に、自分の考えで使えるお金です。
2.貯金箱
「万が一に備えておくお金」
こちらは、突然お金が必要になってしまったときのために備えておくお金です。お友達へのプレゼントなど突然の出費のために貯めておきます。
3.銀行
「将来のためにとっておくお金」
こちらは、将来の自分のためにとっておくお金です。こちらは親が預かって銀行に入金してもよいし、こどもと一緒に銀行や郵便局に行って、口座をつくり預け入れをさせることで、銀行の役割も教えることができるよいお金の勉強にもなります。
ここで注意しなくてはいけないのは、このお金はこどものお金だということ。よく「おかあさんが預かっておくね」といって、結局もどって来なかったという話をききます。これでは、親子の信頼関係を築くことができません。
しかし、塾や習いごとなどで、どうしてもこのお金を使わないと足りないときがくるかもしれません。そのときは、かならずこどもにしっかりと説明をしてから使ってくださいね。
この3つの袋に分ける管理法は、まず自分のもっているお金をすべて把握し、いくら使えるのか、いくら残すのか、いくら預けるのか…など、こどもが自分の頭で一生懸命考えます。
そして、実際にお金を使ってほしかったものを買える喜び、また無駄なものを買って後悔する気持ちなどを知り、少しずつお金の価値を学んでいくことが【お金の教育】につながっていくのです。
まとめ
【お金の教育】とは、お金の価値を学ぶことです。
お金を大切にする心、そしてそれはお金だけでは手に入らないものも同時に学ぶことになります。
結局は、拝金主義者を生まない教育なのです。
こどもにとって、大金をもらえるとても嬉しいお年玉。この機会にぜひお金の使いかたについて話し【お金の教育】を親子で学んでみませんか?